遺伝子治療の承認数で
最も多い「がん」治療
遺伝子解析が進み、がんをはじめ様々な病気に関連する遺伝子も数多く発見されています。遺伝子治療を行う際は国などの公的機関に、臨床実験の申請をおこないます。これをプロトコールといいますが、その数がもっとも多いのはアメリカです。遺伝子治療は遺伝子レベルの治療をおこなうもので、対象はがんに限りませんが現段階でもっともプロトコール数が多いのはやはり「がん」です。

遺伝子治療の対象疾患としては、がんが全体の2/3を占めます。

アメリカでは遺伝子治療への取り組みが推奨され、臨床応用も進んでいます。
がん遺伝子治療は遺伝子の異常から発生するがんに対する治療法と言えます。しかし、遺伝子治療を名乗る治療が全て有効な治療とは限りません。遺伝子治療に使用する治療タンパクやベクターは進化しております。
芦屋グランデクリニックでは代表的ながん抑制遺伝子である「p53」、「PTEN」、「p16」と、マイクロRNA抑制タンパクである「CDC6抑制RNA」、「EZH2抑制RNA 」、そして新たに加わった遺伝子治療たんぱく「ガンキリン抑制RNA」など、これらの治療タンパクをベクターに載せて、点滴投与によって全身のがん細胞に働きかけます。患者さまの状態に合わせて局所注入することも可能です。
患者様ひとりひとりの業態に合わせた
芦屋グランデクリニックの遺伝子治療
- p53
- PTEN
- p16
- CDC6抑制RNA
- EZH2抑制RNA
- ガンキリン抑制RNA
がん遺伝子治療は三大治療と組み合わせることで、相互作用が期待できます。がん遺伝子治療を提供するだけではなく、連携クリニックの協力を得て、放射線治療や抗がん剤、免疫治療などとの複合治療を実現し、患者さま一人一人が適切な治療を受けていただけるよう努力しています。
標準治療との複合
標準治療を開始する前であっても、治療中であっても、がん遺伝子治療を組み合わせることで標準治療と共にがん細胞に働きかけます。
がん遺伝子治療の特徴である、正常細胞に影響を与えることなく全身のがん細胞に作用することは、標準治療のやや弱点とも言える再発予防にも働きかけます。一定の治療を終えられて、体内のがん細胞が少なくなった時こそが、再発予防としてがん遺伝子治療は相乗作用を狙えるといえます。
次世代の治療として期待される「がん遺伝子治療」
がんの予防、他のがん治療との併用、がんの再発予防、末期がんの延命治療などの様々なケースに対応し標準治療と併用できる「がん治療」です。
遺伝子治療はがんの進行度合いや、がんの種類に合わせ適応

三大標準治療とがん遺伝子治療の相乗作用
「手術」「化学療法(抗がん剤)」「放射線治療」は「がん」の三大標準治療とよばれています。
手術が適用できる初期のがんであれば、手術だけで治療が終わる場合もありますが、ほとんどの場合は標準治療を組み合わせた治療を行います。例えば手術でがんを切除しても、全てのがんを取り除くことができたと言い切れない場合には、念のため放射線治療も行われます。また、手術によって全てのがんを取り除くことができたとしても、全身のどこかにマイクロ転移があるかもしれないので、手術後に抗がん剤を使用するケースもあります。このように手術の他に放射線治療や抗がん剤を組み合わせることで、手術のみで治療を終えた場合には救えなかった命を、標準治療を組み合わせた治療法によって救っているケースは少なくありません。


標準治療+がん遺伝子治療

「がん」という病気を考える
標準治療では全身の残っているかもしれないがん細胞に対して積極的な治療は行えません。点滴投与によって全身に作用するがん遺伝子治療は再発予防として考えられるひとつの複合治療法と言えます。がん免疫療法も再発防止に作用を示します。がん遺伝子治療と組み合わせると相互作用が期待できます。体力の衰えた患者さまでも治療を受けられます。標準治療にがん遺伝子治療とがん免疫療法を加えれば、再発予防になるひとつの治療法と考えられます。
がんには特効薬がなく非常に再発しやすい病気です。だからこそ、根治を目指すためには治療を組み合わせることが必要であると考えられます。