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rTMS治療(磁気刺激治療)とは?

薬を使わないうつ病などの最新治療法

TMS治療は、アメリカ発祥の最新のうつ病治療法であり、反復経頭蓋磁気刺激法(repetitive Transcranial Magnetic Stimulation)の略称で、厳密にはrTMSと呼ばれています。

この治療法は、従来の一般的な抗うつ薬に頼らないアプローチで、磁気刺激を用いて脳の特定の部位を刺激し、脳血流を増加させることで機能の低下した領域を活性化させていきます。

TMS治療の特長は、副作用が少なく安全性が高いことです。
以下は、この治療法が推奨される症状の例です。

  • ・向精神薬の摂取に抵抗がある
  • ・薬を使用しているが改善が進まない
  • ・速やかに回復したい
  • ・薬の強い副作用により服用が難しい
  • ・性機能に関する副作用に悩んでいる
  • ・電気けいれん療法(ECT)に抵抗がある
  • ・授乳中または妊娠を検討している女性
  • ・長期間薬を服用しているが中止したい

TMS治療の特長は、治療期間が通常3~6週間と短く、これまで薬物療法で効果が見られなかった患者にも改善が期待されています。
麻酔などの処置が不要で、1回あたりの磁気刺激は3~20分程度で行われ、ほとんどリラックスした状態で治療を受けることができます。

TMS治療のメカニズム

従来、うつ病は感情や心の問題とされ、人の喜怒哀楽は「心」が起源だと考えられていました。
しかし、近年の研究により、うつ病は心の問題ではなく「脳」の疾患であることが明らかになっています。
特に、前頭前野に位置する背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)の機能低下が、うつ病に重要な影響を与えていることが理解されています。

なぜTMS治療(磁気刺激治療)がうつに効果的なのか

  • 正常な脳

  • うつ病を発症している脳

Source: Mark George M.D. Biological Psychiatry Branch

通常、正常な脳は左側の図のように黄色い部分が多く、これは脳が活性化していることを示しています。
一方で、うつ病を発症している脳では右側の図のように青い部分が多く見られ、これは活動が低下していることを示しています。
このような脳の血流や代謝の低下が、うつ病と関連している可能性が高いと言えます。

TMS治療では、磁気刺激を用いて背外側前頭前野を刺激し、機能低下した脳の回復を促進します。このアプローチにより、意欲、判断力、思考力の向上が期待されると同時に、扁桃体の過剰な活動を抑制し、うつ症状の緩和を目指します。

  • 正常な脳

  • うつ病を発症している脳

Source: Mark George M.D. Biological Psychiatry Branch

不眠症とTMS治療

原発性不眠症に対してTMS治療は、一定の効果があるものの、プラセボの影響も大きいと考えられています。
うつ症状に伴う不眠においては、TMS治療が睡眠改善に寄与することが多くあり、不眠の原因によって治療方法や期待される効果が異なります。
良好な睡眠環境や生活習慣の意識が改善に寄与しない場合や、睡眠薬に抵抗があるか減薬を希望する場合には、TMS治療が有益である可能性があります。

不眠症に対するrTMS治療方法と費用

不眠症に対するrTMS治療では、その原因によって治療アプローチが異なります。
特に原因が不明確な原発性不眠症においては、右低頻度刺激が有効であるとのエビデンスが示されています。
一方、うつ症状に伴う不眠症においては、左高頻度刺激も選択肢として考えられます。

  • 1.右背外側前頭前野への低頻度刺激
  • 2.左背外側前頭前野への高頻度刺激

原発性不眠症では、大脳皮質が過覚醒の状態にあるとされ、右低頻度刺激によって大脳皮質が抑制されると考えられています。
従って、原因がはっきりしない不眠症においては、右低頻度刺激が治療選択肢となります。
逆に、うつ病に伴う不眠症においては、左高頻度刺激が睡眠障害の改善に寄与することが多いです。
高頻度刺激は大脳皮質を興奮させるため、「頭を無理やり使わせた状態」と表現できます。
不眠症状に加えて減薬を目指す場合も含め、TMS治療は左高頻度刺激が有効な方法となります。
睡眠障害の治療においては、TMS治療を導入する際には良好な生活習慣を組み合わせ、原因や目的に応じた治療計画を検討する必要があります。